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建築家の良心

午後から三重県伊賀市へ!最近何度か通っている。
解体が決まってしまった市役所の見学会が開催された。
3年前から保存運動がくりひろげられてきた貴重な建築だ。
今日は内部までじっくり見学できた。

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坂倉準三が1964年に設計したものだ。
まさにコルビュジエのラ・トウーレット修道院を彷彿とさせる建築だ。
ラ・トウーレットも竣工1960年ということを考えると、影響は受けていたはずだろう。

半世紀前の当時の市長はこの街のグランドデザインを坂倉に託していた。
主な学校や体育館、市役所などの公共施設は伊賀上野城を背後に力強いモダニズム建築群が並んでいる。当時の豊岡益人市長の文化的美意識の高さがこの風景を実現した。彼は市長を辞した後は、愛知県立芸術大学の教授となりその後、学長にまでなった人物だった。今、そんな街の誇りをあっさりと捨て去ろうとしている。

現在の市長も建築の専門家と聞いた。しかし、この坂倉建築をいかにして消し去るかということにエネルギーを注いでいるようだ。市民も議会も反対している。なのに法律を変えてまでも強硬手段に出ている。今年11月の市長選までにどうにかして解体してしまおうとしている。これが今の経済主導の建築業界のありかたのようだ。そして本来なら一般入札を行うべきプロセスも無視され指名入札により名古屋の日建設計が落札した。行政や首長のみならず、建築家の良心、理性をも問うべき事件だと思う。


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by riki_seri | 2012-08-12 19:07 | 調査・報告

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